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1. はじめに:就実大学の薬剤師国家試験合格率を知る重要性
薬学部選びや、入学後の目標設定において、最も重要な指標の一つが「薬剤師国家試験の合格率」です。岡山県岡山市にキャンパスを構える就実大学薬学部は、地域医療に貢献する質の高い薬剤師の育成に力を入れている大学として知られています。
本記事では、厚生労働省が公表している第97回から第111回までの最新データを基に、就実大学の合格率・合格者数の推移を徹底的に分析しました。新卒生と既卒生(浪人生)の違い、合格者数の増減傾向、そして近年実施された試験制度の変更点まで、受験生や保護者、現役の薬学生が知っておくべき情報を網羅して解説します。客観的なデータを正しく読み解き、将来のキャリア設計や日々の国家試験対策に役立ててください。
2. 就実大学 国家試験合格率まとめ(97〜111回累計データ)
まずは、第97回から第111回までの長期的なデータを統合した、就実大学の全体的な立ち位置を確認してみましょう。
第97回〜第111回 累計データ
就実大学の平均合格率
61.09%全国順位:56位 / 76校中
この数値は、過去15回分の試験における新卒・既卒を含んだすべての受験者のデータを平均したものです。全国に76校ある薬学部(新設校やデータ未揃いの大学を除く)の中で56位という結果になっています。一見すると厳しい数字に思えるかもしれませんが、薬学部の国家試験合格率は新卒と既卒で大きく傾向が異なるため、詳細な内訳を細かく見ていく必要があります。
3. 就実大学 薬剤師国家試験 合格率・合格者数一覧(公式データ)
以下は、就実大学における第97回から第111回までの薬剤師国家試験の公式データです。レイアウトや数値は厚生労働省発表に基づき、正確に整理しています。
合格率の推移(新卒・既卒・総数)
| 大学名 | 区分 | 97回 | 98回 | 99回 | 100回 | 101回 | 102回 | 103回 | 104回 | 105回 | 106回 | 107回 | 108回 | 109回 | 110回 | 111回 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 就実大学 | 総数 | 96.77% | 89.90% | 63.33% | 54.64% | 71.07% | 60.48% | 61.76% | 63.19% | 63.80% | 55.32% | 46.07% | 50.94% | 45.67% | 61.07% | 57.39% |
| 新卒 | - | - | 80.33% | 70.83% | 91.49% | 89.47% | 84.06% | 83.33% | 83.72% | 65.09% | 61.05% | 71.64% | 76.74% | 91.80% | 90.16% | |
| 既卒 | - | - | 26.92% | 39.58% | 58.33% | 36.36% | 38.81% | 38.36% | 41.56% | 42.68% | 28.92% | 35.87% | 29.76% | 34.29% | 20.37% |
合格者数の推移
| 大学名 | 97回 | 98回 | 99回 | 100回 | 101回 | 102回 | 103回 | 104回 | 105回 | 106回 | 107回 | 108回 | 109回 | 110回 | 111回 | 総数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 就実大学 | 90 | 89 | 57 | 53 | 86 | 75 | 84 | 103 | 104 | 104 | 82 | 81 | 58 | 80 | 66 | 1212 |
引用元:厚生労働省「薬剤師国家試験のページ」
※厚生労働省公表データを基に作成。必要に応じて筆者が集計しています。
4. 合格率推移から読み取れる3つの重要ポイント
提示した長期データの推移を詳細に読み解くと、就実大学薬学部の特徴的な傾向がいくつか浮かび上がってきます。以下の3つの視点から解説します。
① 新卒合格率は高い水準を維持している年度が多い
全体の平均合格率(総数)だけを見ると50%〜60%台を推移している年度が目立ちますが、新卒生に限定すると、非常に高い合格率を記録している年度が複数存在します。
例えば、第101回は91.49%、第102回は89.47%、そして近年の第110回では91.80%、第111回では90.16%と、新卒生の9割以上がストレートで合格を勝ち取っています。このことから、大学の正規のカリキュラムに沿って順調に進級し、現役で受験を迎える学生に対する指導体制は一定の成果を上げていると考えられます。
② 既卒(浪人生)の合格率における課題
一方で、既卒生の合格率は20%〜40%台と、新卒生に比べて大幅に低下する傾向が続いています。最も低い第111回では20.37%となっており、一度不合格となってしまうと、翌年以降に自力でモチベーションを維持しながら合格を掴み取ることが非常に難しくなる現実が示されています。これは就実大学に限らず、全国の薬学部に共通する傾向ですが、特に既卒生に対する継続的な学習支援やフォローアップの難しさが数字に表れていると考えられます。
③ 合格者数の増減と、年度ごとの波
合格者数の推移を見ると、第99回・100回や、第109回において合格者数が50人台まで落ち込んでいる時期があります。その一方で、第104回から第106回にかけては毎年100人以上の合格者を輩出しています。このように合格者数や総数合格率に大きな波がある背景には、各年度の学生の学力層の違いだけでなく、大学側が実施する「卒業試験による卒業留年(足切り)」の厳しさが年度によって変動している可能性も推測されます。国家試験の合格率を高めるために、卒業判定を厳格化して確実性の高い学生のみを受験させるケースは私立大学において珍しくありません。
5. 知っておくべき!第101回以降の国家試験制度変更(絶対基準から相対基準へ)
薬剤師国家試験のデータを比較する上で、絶対に知っておかなければならないのが、合否を判定する「基準」の歴史的な変更です。これにより、古い年代のデータと近年のデータを単純に比較することができなくなっています。
第100回薬剤師国家試験までは、総得点65%以上を満たす絶対基準で合否判定が行われていました。
つまり、試験問題の難易度に関わらず、自分が225問以上(345問中)正解すれば確実に合格できるシステムでした。そのため、問題が易しい年度は全国的な合格率が跳ね上がり、逆に難化した年度は合格率が著しく低下するという現象が発生していました。
しかし、第101回薬剤師国家試験以降は、平均点・標準偏差等を考慮した相対基準へ変更されています。
相対基準においては、「受験者全体の中でどの位置にいるか」によって合格ライン(ボーダーライン)が毎年の難易度に応じて変動します。この制度変更によって、試験問題が難化したとしても合格基準点が引き下げられるなどの調整が入るため、全体の合格率はある程度一定の範囲に収まりやすくなりました。
就実大学のデータでも、絶対基準の最終期である第99回(63.33%)や第100回(54.64%)は大きく数字を落としていますが、相対基準が導入された第101回には71.07%まで回復しています。このように、単純な合格率の比較は難しく、合格率を見る際にはこれらの制度変更も考慮する必要があることを念頭に置いてデータを評価することが大切です。
6. 就実大学薬学部を目指す受験生・在学生への対策アドバイス
就実大学薬学部で確実に薬剤師免許を取得するためには、以下のポイントを意識した学生生活および受験準備が必要です。
- 現役合格(新卒)のレールを外れない: データが示す通り、新卒合格率は90%を超える年もある反面、既卒になると合格率は一気に下がります。1年の遅れが大きなビハインドになるため、毎学年の定期試験や進級要件をクリアし、ストレートで6年生になることが最大の国家試験対策です。
- CBT対策を基礎固めの好機にする: 4年次に実施されるCBT(共用試験)は、5年次の実務実習に進むためのハードルですが、ここでの勉強量が6年次の国家試験対策の土台になります。CBTで高得点を狙う意識で取り組むことが、結果的に国家試験の合格可能性を引き上げます。
- 実務実習中の学習習慣の維持: 5年次の病院・薬局実習期間中は、机に向かう勉強時間が減少しがちです。実習で得た生きた知識を、青本や参考書の内容と結びつける習慣をつけ、知識を風化させない工夫が求められます。
- 大学選びにおける環境の確認: 受験生や保護者の方は、単に「合格率が何パーセントか」という表面的な数字だけでなく、低学年からのリピート指導や補講体制など、大学側がどれだけ面倒見の良い教育環境を提供しているかをオープンキャンパスなどで確認することをおすすめします。
7. 国家試験対策・進級対策におすすめの学習ツール
薬学部の厳しい講義や、膨大な範囲の国家試験を突破するためには、質の高い参考書や学習ツールの活用が不可欠です。ここでは、多くの薬学生が実際に使用している定番の対策アイテムをご紹介します。
💡 薬学生に選ばれている定番・必須対策アイテム
国家試験合格者の大半が使用する「青本・青問(薬学ゼミナール)」をはじめ、CBT対策本、過去問題集などは早めの確保が推奨されます。また、近年は効率的な付箋ノート作りやPDF資料の管理のためにiPadを活用したデジタル学習を取り入れる学生が急増しています。スキマ時間を活用したい方には、オンラインで学べるスタディングなどの通信講座も注目されています。
8. よくある質問(FAQ)
Q1. 就実大学の薬剤師国家試験の合格率はどれくらいですか?
A1. 第97回から第111回までの累計データにおける平均合格率(総数)は61.09%です。ただし、年度によって波があり、新卒生に限定すると90%を超える高い合格率を記録している年もあります。
Q2. 新卒合格率とは何ですか?
A2. 大学の6年課程を卒業見込み、または卒業したその年に(浪人せずに)初めて薬剤師国家試験を受験した学生の合格率のことです。一般的に、既卒生よりも合格率が非常に高くなります。
Q3. 既卒合格率とは何ですか?
A3. 過去に国家試験で不合格を経験した、いわゆる「浪人生」の合格率のことです。学校を卒業した後に自主学習や予備校通いを通じて受験するため、合格率が低くなる傾向にあります。
Q4. 就実大学の合格率ランキングは全国で何位ですか?
A4. 本記事で集計した第97回〜第111回の累計平均データでは、全国の薬学部76校中56位に位置しています。
Q5. 国家試験の合否判定基準は、第101回から何が変わったのですか?
A5. 第100回までは「総得点の65%以上」を基準とする絶対基準でしたが、第101回以降は、試験の難易度や受験生の平均点、標準偏差を考慮して合格ラインが変動する「相対基準」に変更されました。これにより、年度ごとの極端な難化・易化による不公平さが是正されています。
9. まとめ
就実大学薬学部の薬剤師国家試験データについて、重要なポイントを振り返ります。
- 長期平均合格率は61.09%(全国56位)ですが、新卒生単体では90%超の高実績を残している年度が複数あります。
- 新卒と既卒の合格率に大きな開きがあるため、在学中の進級対策とストレート合格への意識が極めて重要です。
- 第101回以降は相対基準への制度変更が行われており、全体の難易度バランスに応じた合否判定がなされています。
- 合格者数の増減に波があるため、受験生や保護者は大学側の進級・卒業基準などの教育サポート体制も併せて注目すべきです。
確実な現役合格を目指すために、青本・青問などの定番問題集やiPadを用いた効率的な学習法を取り入れ、低学年のうちから基礎力をコツコツと積み上げていきましょう!

