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【薬局実務実習小ネタ】アボルブカプセルは女性や子どもが触ってはいけない?|実習で知っておきたいデュタステリドの注意点
この記事でわかること
- アボルブカプセル(デュタステリド)の特徴
- 女性や子どもが注意すべき理由
- 妊婦への曝露が懸念される背景
- 薬局実務実習で役立つ実践的なポイント
- ザガーロとの共通点
アボルブカプセルを調剤しているとき、
「女性は触ってはいけないって本当?」
「なぜそんな注意が必要なの?」
と疑問に思ったことはありませんか。
薬局実務実習中にアボルブカプセルを見かける機会は少なくありません。しかし添付文書には、女性や小児に関する重要な注意事項が記載されています。
実際の薬局現場では患者さん本人だけでなく、ご家族や薬局スタッフが薬に触れる可能性もあります。
この記事では、アボルブカプセルに含まれるデュタステリドの特徴と、女性や子どもへの注意点について薬学生向けにわかりやすく解説します。
アボルブとは?
アボルブカプセルの一般名はデュタステリドです。
前立腺肥大症治療薬として使用される5α還元酵素阻害薬に分類されます。
男性ホルモンであるテストステロンは、5α還元酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)へ変換されます。
デュタステリドはこの変換を抑制し、DHT濃度を低下させることで前立腺肥大症の症状改善に用いられています。
薬局実務実習では、
- 前立腺肥大症
- タムスロシン
- シロドシン
- デュタステリド
の組み合わせを処方で見かけることも多いため、作用機序と合わせて覚えておくと役立ちます。
デュタステリド=5α還元酵素阻害薬
↓
DHTを下げる薬
なぜ女性や子どもは触れてはいけないの?
結論からいうと、デュタステリドは経皮吸収される可能性があるためです。
8.重要な基本的注意
本剤は経皮吸収されることから、女性や小児はカプセルから漏れた薬剤に触れないこと。漏れた薬剤に触れた場合には、直ちに石鹸と水で洗うこと。
通常の状態では過度に心配する必要はない
ここで注意したいのは、「アボルブカプセルそのものに絶対触れてはいけない」という意味ではない点です。
通常は薬剤がカプセル内に封入されているため、破損していない製剤を取り扱う場合には問題となりにくいと考えられています。
一方で、
- カプセルが割れている
- 内容物が漏れている
- 分包時に破損した
などの場合には注意が必要とされています。
妊婦への影響が懸念される理由
女性には投与しないこと。ラット及びウサギにデュタステリドを経口投与した結果、雄胎児の外生殖器の雌性化がみられ、本剤の曝露により血中ジヒドロテストステロンが低下し、男子胎児の外生殖器の発達を阻害する可能性が示唆された。
DHTは男性胎児の発達にも関与する
デュタステリドが抑制するDHTは、前立腺だけでなく男性胎児の外生殖器発達にも関与しているとされています。
動物試験では雄胎児への影響が報告されているため、妊娠中の女性への曝露は避けることが望ましいと考えられています。
「女性に注意」ではなく、
「DHTを下げる薬だから注意」
と作用機序から理解すると国家試験にも応用できます。
薬学生におすすめの参考書
薬局実務実習や国家試験対策では、添付文書の重要事項や禁忌事項をまとめて覚えることが大切です。
- 薬がみえる
- 病気がみえる
- ポケット医薬品集
- 実務実習対策本
- 服薬指導ハンドブック
実習中に疑問に思ったことをその日のうちに調べる習慣をつけると、知識の定着につながります。
薬局実習で知っておきたい3つのポイント
① 患者家族が薬を触る場合
高齢男性が服用しているケースでは、ご家族が薬を管理していることがあります。
- 破損カプセルに注意
- 小児の手が届かない場所で保管
- 妊婦がいる家庭では取り扱いに注意
② 一包化指示が出た場合
実習中に一包化処方へ遭遇することがあります。
デュタステリド製剤の一包化対応については、施設や薬局ごとの運用ルールに従うことが重要です。
- 添付文書を確認する
- 施設マニュアルを確認する
- 管理薬剤師へ相談する
などを意識すると良いでしょう。
③ 女性スタッフの対応
患者家族はもちろん、アボルブカプセル(デュタステリド)に対して万が一、一包化指示が出ていた場合は、分包する際にも女性スタッフは注意が必要と考えられます。
実際の対応は施設ごとの安全管理手順に従うことが重要です。
実はザガーロも同じ注意が必要
AGA(男性型脱毛症)治療薬として使用されるザガーロも、アボルブと同じデュタステリド製剤です。
| 項目 | アボルブ | ザガーロ |
|---|---|---|
| 一般名 | デュタステリド | デュタステリド |
| 主な適応 | 前立腺肥大症 | 男性型脱毛症 |
| 女性・小児への注意 | あり | あり |
ヒート包装の見た目も非常によく似ているため、実習中に見分けられるようになっておくと役立ちます。
アボルブとザガーロは適応症が違うだけで、有効成分はどちらもデュタステリドです。
薬学生ゴロメモ
DHT Down(DHTを下げる)
↓
男子胎児の発達にも関係する可能性
↓
女性・小児は漏出薬剤に注意
まとめ
- アボルブはデュタステリド製剤
- DHTを低下させる5α還元酵素阻害薬
- 漏れた薬剤は女性や小児が触れないよう注意が必要とされている
- 妊婦への曝露回避が重要と考えられている
- 一包化時は施設ルールや添付文書を確認する
- ザガーロも同じデュタステリド製剤で同様の注意が必要
第106回薬剤師国家試験にも出題!
デュタステリドは薬剤師国家試験でも出題されています。
第106回薬剤師国家試験 問62
前立腺肥大症の治療薬はどれか。1つ選べ。
- アナストロゾール
- クロニジン塩酸塩
- クロルフェニラミンマレイン酸塩
- シルデナフィルクエン酸塩
- デュタステリド
正解は⑤ デュタステリドです。
デュタステリドは5α還元酵素阻害薬であり、前立腺肥大症治療薬として用いられます。
薬局実務実習でアボルブカプセルを見かけた際には、
- 作用機序(DHTを低下させる)
- 前立腺肥大症の適応
- 女性や小児への注意事項
- ザガーロとの共通点
まで合わせて理解しておくと、国家試験対策にもつながります。
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