※当サイトのコンテンツや情報において、可能な限り正確な情報を掲載するよう努めています。しかし、誤情報が入り込んだり、情報が古くなったりすることもあります。掲載情報は記事作成時点での情報です。最新情報は各自でご確認ください。
※各医薬品の添付文書、インタビューフォーム等を基に記事作成を行っています。
当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
【薬局実務実習小ネタ】点眼薬の開封後の期限は?|「1か月」と説明される理由を薬学生向けに解説
薬局実務実習では、
「どうして1か月と言われるの?」
「添付文書に書いてあるの?」
といった質問を受けることがあります。
また、一般の方からも 「目薬 開封後 いつまで」「点眼薬 開封後 期限」 などのキーワードで検索されることが多いテーマです。
この記事では、薬局で「開封後1か月」と説明される理由や、製品ごとの違いについて、薬学生向けにわかりやすく解説します。
点眼薬の使用期限は「未開封」の期限
まず結論として、外箱や容器に記載されている使用期限は、 未開封状態で品質が保証される期間 を示しているとされています。
つまり、
一般用医薬品では、製造から2~3年程度の使用期限が設定されている製品もありますが、製品ごとに異なるため、使用前に確認することが大切です。
薬局では「開封後1か月」と説明されることが多い
薬局では、 「開封後1か月以内を目安に使用してください」 と説明されることが多いとされています。
その理由として、以下が挙げられます。
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 細菌汚染 | 開封後は空気や容器先端から微生物が混入する可能性がある |
| 有効成分の安定性 | 時間の経過とともに品質が変化する可能性がある |
| 防腐剤の限界 | 防腐剤が入っていても永久に無菌状態を維持できるわけではない |
そのため、 「絶対に1か月で使えなくなる」 という意味ではなく、 安全性の観点から1か月以内の使用が推奨されることが多い と考えられています。
添付文書に使用期限が明記されている点眼薬もある
キサラタン点眼液
すべての点眼薬が「1か月」というわけではありません。
キサラタン点眼液の添付文書には、
と記載されています。
このように、 製品によっては具体的な使用期間が示されている場合があります。
開封後の期限が記載されていない製品も多い
一方で、添付文書に開封後の使用期限が記載されていない点眼薬も少なくありません。
パタノール点眼液のQ&A
協和キリンの医療関係者向けQ&Aでは、
と紹介されています。
さらに、
一般的に、開封後1か月以上経過した点眼剤は、安全性の面から使用は推奨できないとされています。
という内容も記載されています。
また、開封後1か月以内であっても、
- 浮遊物がある
- 濁っている
- 色調変化がみられる
などの異常が認められる場合には、使用を避ける必要があるとされています。
ベストロン点眼用のように特殊な製剤では期限が短い
粉末を溶解液で溶かして使用するタイプでは注意が必要です。
ベストロン点眼用
ベストロン点眼用の添付文書には、
と記載されています。
つまり、 すべての点眼薬が「1か月」というわけではなく、製品ごとの指示を確認することが重要です。
実習中に役立ったおすすめ本
- 薬がみえる
- 病気がみえる
- ポケット医薬品集
- 実務実習対策本
- 服薬指導ハンドブック
医療用点眼薬は1か月、一般用点眼薬は3か月が目安とする資料もある
公益社団法人東京医薬品工業協会 点眼剤研究会および関西医薬品協会 点眼剤研究会が作成した 「点眼剤の適正使用ハンドブック-Q&A-」では、
| 種類 | 目安 |
|---|---|
| 医療用点眼剤 | 1か月以内 |
| 一般用点眼剤 | 3か月以内 |
とされています。
ただし、製品ごとに保存条件や使用期間が指定されている場合には、 そちらを優先する必要があります。
薬局実務実習で聞かれやすいポイント
| 質問 | 回答 |
|---|---|
| 目薬の使用期限は? | 外箱に記載されている期限は未開封時の期限 |
| 開封後は? | 医療用点眼薬では1か月以内を目安として説明されることが多い |
| 例外は? | ベストロン点眼用:溶解後7日以内 |
国試対策ポイント
① 外箱記載の使用期限=未開封時の期限
② 開封後は製品ごとの指示を確認する
③ 添付文書を確認する習慣を身につける
国家試験では丸暗記よりも、 「添付文書を確認する姿勢」 が重要になります。
関連記事
- 【薬局実務実習小ネタ】点眼薬は1本で何回分?何日分?
- 【薬局実務実習小ネタ】冷蔵庫保管を避けるべき目薬がある?
- 【DIシリーズ】パタノール点眼液販売中止|なぜ?代替薬は?
- 【2026年6月】ビラノアのジェネリック発売|AG・添加物を比較
- 【薬局実務実習小ネタ】便に薬が!?ゴーストピルとは?
まとめ
- 表示されている使用期限は未開封時の期限
- 医療用点眼薬では開封後1か月を目安として説明されることが多い
- キサラタン点眼液は4週間
- ベストロン点眼用は溶解後7日以内
- 一般用点眼薬では3か月以内を目安とする資料もある
- 最終的には添付文書や製品ごとの指示を確認することが大切
薬剤師国家試験でも出題されたポイント
第103回薬剤師国家試験 問248
17歳男性。仮性近視と診断され、トロピカミド点眼液0.4%が処方された。
この点眼剤に関する記述のうち、適切でないものを2つ選ぶ問題で、
- ③ 湿布薬と一緒に保管しない
- ⑤ 指示通りに使用すると、約1週間で無くなる量である。
が誤りとして出題されました。
④が誤りである理由
容器や外箱に記載されている使用期限は、 未開封状態で品質が保証される期間 を示しています。
つまり、
医療用点眼薬では、開封後1か月以内を目安として説明されることが多いとされています。
国試で覚えておきたいポイント
| 項目 | 覚えるポイント |
|---|---|
| 使用期限 | 容器や外箱の期限は未開封時の期限 |
| 開封後 | 医療用点眼薬では1か月以内が目安 |
| 例外 | 製品ごとの添付文書を確認する |
| キサラタン点眼液 | 開栓後4週間 |
| ベストロン点眼用 | 溶解後7日以内 |
「箱の期限は未開封!」
「開封後はまず添付文書!」
丸暗記ではなく、添付文書を確認する習慣を身につけることが、薬局実務実習や薬剤師国家試験対策につながります。
参考文献
- キサラタン点眼液 添付文書
- パタノール点眼液 よくある医薬品Q&A(協和キリン)
- 公益社団法人東京医薬品工業協会 点眼剤研究会・関西医薬品協会 点眼剤研究会「点眼剤の適正使用ハンドブック-Q&A-」
- ベストロン点眼用 添付文書

