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【最新版97回-109回】国試を諦めた人必見? 薬剤師国家試験で『困ったら〇番を選べ!?』 正答に多い選択肢は何番なのか?

今回の記事は信憑性ゼロであるためごろねずみは責任とれません、軽い気持ちで読んでください
勉強に疲れてくるとくだらないことばかり考えるようになってきませんか。
例えば『正答は何番が多いのだろう?』 とか。
従って新薬剤師国家試験が開始してから13年分(97回-109回)の全4485問の正答をただただひたすら数えてみました。
※厚生労働省『薬剤師国家試験のページ』の「過去の試験問題及び解答」の正答pdfファイルから集計。
1. 薬剤師国家試験の出題形式とデータ概要
- 全問題数:全345問の択一式問題(マークシート形式)
- 集計対象:最新版97回~109回の試験データ(例外問題は除外)
出題形式ごとに【必須問題】【理論問題】【実践問題】に分類し、それぞれの正答選択肢の傾向を詳細に解析しています。
必須問題で多い正答は〇番!?
97回から 109回 薬剤師国家試験までの間、出題された必須問題は 1170問 あります。
今回、98回問52は解なし、101回問21は正答が1又は2となっている為、集計から除外して1168問としています。
はじめに、必須問題で一番多く正答選択肢となったのは 『 4 』 でした。
『 4 』 が正答選択肢となった回数は 264回(24.49%) という結果でした。
一番少なかったのは 『1』で186回(17.25%) でした。
最多の 『 4 』 よりも78回少なく、約7.24%差がつきました。
出題者は一番最初に正答選択肢を持ってくることを避けるのでしょうか?
その他正答選択肢回数を表にまとめました。
選択肢 | 正答選択肢回数 | 率 |
---|---|---|
4 | 264 | 24.49% |
2 | 253 | 23.47% |
3 | 252 | 23.38% |
5 | 213 | 19.76% |
1 | 186 | 17.25% |
ちなみに回数別で見ると、薬剤師国家試験必須問題では100回の『1』が11回/90問(12.00%)で最も少ないことが分かりました。
理論問題で多い正答は〇番!?
続いて理論問題ですが、択一問題と複数選択問題(1-9)が入り交じっている為、集計がとても厳しい状態になっております。
理論問題全 1365 問のうち(複数正答・解なしを除いた)選択しなければならない数が 2341 個。
理論問題で一番多く正答選択肢となったのは 『4』 で 493回 でした。
一番少なかったのは『8』と『9』で0回でした。
そもそも『6』~『9』は選択肢に出題されることもほとんどありません。
その他正答選択肢回数を表にまとめました。
選択肢 | 正答選択肢回数 |
---|---|
1 | 442 |
2 | 463 |
3 | 484 |
4 | 493 |
5 | 451 |
6 | 7 |
7 | 1 |
8 | 0 |
9 | 0 |
続いて、理論問題で多い組み合わせを集計しました。
理論問題全 1365 問のうち複数選択問題は 982 問でした。
982 問のうち最も多かった組み合わせは 『2』+『4』の115回 でした。
次いで多いのが 『1』+『4』の112回です。
その他正答組み合わせ回数を表にまとめました。
選択肢組み合わせ | 回数 |
---|---|
1 , 2 | 73 |
1 , 3 | 101 |
1 , 4 | 128 |
1 , 5 | 93 |
1 , 6 | 1 |
1 , 7 | 0 |
1 , 8 | 0 |
1 , 9 | 0 |
2 , 3 | 92 |
2 , 4 | 123 |
2 , 5 | 101 |
2 , 6 | 0 |
2 , 7 | 0 |
2 , 8 | 0 |
2 , 9 | 0 |
3 , 4 | 85 |
3 , 5 | 114 |
3 , 6 | 1 |
3 , 7 | 0 |
3 , 8 | 0 |
3 , 9 | 0 |
4 , 5 | 70 |
4 , 6 | 0 |
4 , 7 | 0 |
4 , 8 | 0 |
4 , 9 | 0 |
5 , 6 | 0 |
5 , 7 | 0 |
5 , 8 | 0 |
5 , 9 | 0 |
6 , 7 | 0 |
6 , 8 | 0 |
6 , 9 | 0 |
7 , 8 | 0 |
7 , 9 | 0 |
8 , 9 | 0 |
実践問題で多い正答は〇番!?
最後に実践問題。理論問題と同じく択一問題と複数選択問題(1-9)が入り交じっています・・・。
実践問題全 1950 問のうち(複数正答・解なしを除いた)選択しなければならない数が 2898 個。
実践問題で一番多く正答選択肢となったのは 『3』 で 637 回でした。
また、『1』~『5』で一番少なかったのは 『5』 で 501回 です。
『3』と『5』では約100回ほど差が出ました。
一番少なかったのは『7』と『8』と『9』で0回でした。
そもそも『6』~『9』は選択肢に出題されることもほとんどありません。
その他正答選択肢回数を表にまとめました。
選択肢 | 正答選択肢回数 |
---|---|
1 | 565 |
2 | 557 |
3 | 637 |
4 | 632 |
5 | 501 |
6 | 6 |
7 | 0 |
8 | 0 |
9 | 0 |
続いて、実践問題で多い組み合わせを集計しました。
実践問題全 1950 のうち複数選択問題は 968 問でした。
968 問のうち最も多かった組み合わせは 『1』+『4』の138回 でした。
次いで多いのが 『1』+『3』の121回 です。
その他正答組み合わせ回数を表にまとめました。
選択肢組み合わせ | 回数 |
---|---|
1 , 2 | 65 |
1 , 3 | 121 |
1 , 4 | 138 |
1 , 5 | 77 |
1 , 6 | 0 |
1 , 7 | 0 |
1 , 8 | 0 |
1 , 9 | 0 |
2 , 3 | 102 |
2 , 4 | 110 |
2 , 5 | 100 |
2 , 6 | 0 |
2 , 7 | 0 |
2 , 8 | 0 |
2 , 9 | 0 |
3 , 4 | 107 |
3 , 5 | 89 |
3 , 6 | 0 |
3 , 7 | 0 |
3 , 8 | 0 |
3 , 9 | 0 |
4 , 5 | 59 |
4 , 6 | 0 |
4 , 7 | 0 |
4 , 8 | 0 |
4 , 9 | 0 |
5 , 6 | 0 |
5 , 7 | 0 |
5 , 8 | 0 |
5 , 9 | 0 |
6 , 7 | 0 |
6 , 8 | 0 |
6 , 9 | 0 |
7 , 8 | 0 |
7 , 9 | 0 |
8 , 9 | 0 |
これらのデータはあくまで過去の傾向に基づいたものであり、今後の試験で必ずしも同じパターンが続くとは限りません。しかし、試験対策の参考資料として、出題パターンの一端を理解する上で大いに役立つかもしれません。
1. 科目別に見た「最も多い正答選択肢」
表から、各科目(物理・化学・生物・衛生・薬理・薬剤・病態・法規・実務)の中で、 一番出現回数の多い正答選択肢をピックアップすると以下のようになります。
科目 | 最多の選択肢 | 回数 | 割合(%) |
---|---|---|---|
物理 | 2 | 19 | 29.23% |
化学 | 2 | 17 | 26.15% |
生物 | 4 | 21 | 32.31% |
衛生 | 3 | 30 | 23.26% |
薬理 | 3 | 43 | 22.05% |
薬剤 | 2 | 46 | 23.71% |
病態 | 4 | 47 | 24.10% |
法規 | 4 | 33 | 25.38% |
実務 | 3 | 32 | 24.62% |
- 物理・化学・薬剤では「2」が最多。
- 生物・病態・法規では「4」が最多。
- 衛生・薬理・実務では「3」が最多。
このように、科目によって「よく正答に選ばれる選択肢」が明確に異なっています。
2. 科目内での選択肢の偏り具合
同じ科目内で、最多選択肢と最少選択肢の差が大きいほど、 「もし全くわからない問題が出た場合、この選択肢をマークしておくと期待値が高いかも」 というあわい期待も・・・。続いて特に差が顕著な例をいくつか挙げます。
2.1 生物
- 最多:4(32.31%)
- 最少:3(7.69%)
- 差:約24.6ポイント
生物では、選択肢「4」が32.31%とかなり高く、逆に「3」は7.69%と少ないため、
差が大きいのが特徴的です。データ上、全科目の中でも「4」が際立って多い傾向にあります。
2.2 病態
- 最多:4(24.10%)
- 最少:1(14.36%)
- 差:約9.7ポイント
病態では「4」がやや多めで、次点の「3」(23.59%)と僅差です。 1と5がやや少なく、2・3・4が拮抗している印象です。
2.3 物理
- 最多:2(29.23%)
- 最少:5(13.85%)
- 差:約15.4ポイント
物理では「2」が約3割を占めており、次点の「3」(21.54%)、続いて「4」(18.46%)、 一番少ないのは「5」(13.85%)です。2と5では倍以上の差があります。
3. 科目横断的な傾向と考察
-
選択肢「2」が強い科目
・ 物理(29.23%)
・ 化学(26.15%)
・ 薬剤(23.71%)
-
選択肢「3」が強い科目
・ 衛生(23.26%)
・ 薬理(22.05%)
・ 実務(24.62%)
薬理・衛生・実務では「3」が最多。特に衛生は5択でかなり均等に分かれていますが、 それでも「3」がややリードしています。 -
選択肢「4」が強い科目
・ 生物(32.31%)
・ 病態(24.10%)
・ 法規(25.38%)
生物での「4」は特に突出しており、約3割を超えています。病態・法規も「4」がトップで 2~3割程度。 -
選択肢「1」や「5」が全般的に少なめ
ほとんどの科目で「1」と「5」がトップになるケースは少なく、 「2」「3」「4」が正答となる割合が高いことがわかります。
4. 実際の試験対策への注意点
-
あくまで過去の傾向
このデータはあくまで過去13回分(97~109回)の統計にすぎません。 毎年同じ傾向になる保証はありませんが、完全に白紙の状態で解く際の 「一種の目安」にはなり得るかもしれません。 -
科目別に「よく出る選択肢」を知るメリット
学習中に迷った問題があった場合、「この科目は過去の傾向的に選択肢〇が多いな」と 一瞬で思い出せると、直感的な判断材料として役立つかもしれません。 ただし、これは最終手段であり、基礎力をつける学習が第一! -
設問の意図を見極めるのが本質
国試では「知識を総合的に活用できるか」が問われるため、 パターン頼みだけで合格は難しいです。今回のデータは“出題傾向の一部”として活用しつつ、 苦手分野の克服や本質的な理解に注力することが合格への近道!
5. まとめ
- 科目ごとに、もっとも正答となりやすい選択肢に偏りが見られ、特に「物理・化学・薬剤」は「2」が多め、 「衛生・薬理・実務」は「3」、「生物・病態・法規」は「4」に集中する傾向がありました。
- ただし、あくまで“過去の平均的な分布”であり、実際の問題では設問内容を的確に把握することが重要。
- データを踏まえつつ、苦手科目や選択肢の特徴を押さえて勉強に活かしてみてください。
最後に
「まったくわからない問題が出たときの最終手段」として、科目別の“よく当たる選択肢”を知っておくのは 一つのテクニックかもしれません。ただし、合格を確実にするためには知識と演習が欠かせませんので、 過去問演習や参考書を用いた地道な学習を大切にしてください。今回のデータが少しでも皆さんの学習の ヒントになれば幸いです。