【薬局実務実習の小ネタ】名前が違うのに中身は同じ?併売品まとめ
薬局実務実習中、 「この薬、名前が違うのに成分は同じなんだ!」 と驚く場面は意外と多いかもしれません。
薬には“併売品”と呼ばれるものがあり、 同じ有効成分でも異なる商品名で販売されているケースがあります。
薬剤師国家試験や一般名処方にも関わる知識のため、 薬学生のうちから知っておくと実習で役立つ場合があります。
今回は、薬局実務実習でよく遭遇しやすい 「同じ成分なのに名前が違う薬」をまとめました。
併売品とは?
併売品とは、 同じ有効成分を含む医薬品が、 異なる販売会社やブランド名で販売されている医薬品のことを指す場合があります。
製薬会社同士の販売提携や共同開発などの背景で、 複数の商品名が存在するとされています。
実習中は、 「別の薬だと思っていたら中身は同じだった」 というケースもあるため、 薬学生にとって覚えておくと便利な知識のひとつです。
薬局実務実習で遭遇しやすい併売品まとめ
① アバプロ/イルベタン
- 成分名:イルベサルタン
- 薬効分類:ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)
- 主な使用:高血圧症
高血圧患者さんの処方で見かける機会が比較的多い薬です。
「アバプロ」と「イルベタン」は名前が全然違うため、 実習初期は別成分と思いやすいかもしれません。
覚え方:
「イル“ベ”サルタン → イル“ベ”タン」
② アムロジン/ノルバスク
- 成分名:アムロジピン
- 薬効分類:Ca拮抗薬
- 主な使用:高血圧症・狭心症
薬局実務実習では非常によく見かける組み合わせです。
一般名処方では「アムロジピン」で記載されることが多いです。
実習あるある:
「ノルバスクってアムロジピンなんだ…!」
と初めて知る薬学生も少なくないかもしれません。
③ クラリス/クラリシッド
- 成分名:クラリスロマイシン
- 薬効分類:マクロライド系抗菌薬
- 主な使用:感染症治療
どちらも“クラリ〜”で始まるため、 比較的覚えやすい併売品です。
処方せんをパッと見たときには似ているため注意が必要です。
覚え方:
「クラリスロマイシン → クラリス」
④ ジャヌビア/グラクティブ
- 成分名:シタグリプチン
- 薬効分類:DPP-4阻害薬
- 主な使用:2型糖尿病
⑤ ランドセン/リボトリール
- 成分名:クロナゼパム
- 薬効分類:ベンゾジアゼピン系薬
- 主な使用:てんかん・不安関連症状など
実習では、 「ランドセンとリボトリールは同じ成分だよ」 と先輩薬剤師から教わる定番のひとつかもしれません。
商品名だけでは関連性が見えにくいため、 最初は別薬と感じやすい組み合わせです。
⑥ ウリアデック/トピロリック
- 成分名:トピロキソスタット
- 薬効分類:尿酸生成抑制薬
- 主な使用:高尿酸血症・痛風
比較的新しめの薬として学ぶ学生も多い印象です。
名前の関連性がかなり薄いため、 実習中に初めて知るケースもあるかもしれません。
尿酸関連薬は 「フェブリク」「ユリノーム」など 作用機序の違いも合わせて整理すると覚えやすくなる場合があります。
⑦ ロラメット/エバミール
- 成分名:ロルメタゼパム
- 薬効分類:ベンゾジアゼピン系睡眠薬
- 主な使用:不眠症
睡眠薬の併売品として比較的有名な組み合わせです。
どちらも処方で見かけることがありますが、 商品名だけでは関連性が見えにくいため、 実習中に「同じ成分なんだ!」と驚く薬学生もいるようです。
実習あるある:
睡眠薬は成分名と商品名が一致しにくく、
最初は混乱しやすい分野のひとつかもしれません。
⑧ ロヒプノール/サイレース
- 成分名:フルニトラゼパム
- 薬効分類:ベンゾジアゼピン系睡眠薬
- 主な使用:不眠症
「ロヒプノール」は販売中止となっていますが、 実務や過去資料で名前を見る機会があるかもしれません。
国家試験ポイント:
販売中止品でも、
過去問や古い資料で登場するケースがあるため、
関連づけて覚える学生も多い印象です。
⑨ キプレス/シングレア
- 成分名:モンテルカスト
- 薬効分類:ロイコトリエン受容体拮抗薬
- 主な使用:喘息・アレルギー性鼻炎
小児科領域でも比較的よく見かける薬です。
「キプレス」と「シングレア」は、 どちらも処方頻度が高い印象があり、 薬局実務実習でも遭遇しやすい組み合わせかもしれません。
混同しやすいポイント:
抗アレルギー薬は商品名が多いため、
作用機序ごとに整理すると覚えやすい場合があります。
薬学生向けコラム|実習で先輩薬剤師に“これ同じ成分だよ”と言われがちな薬
- アムロジン ↔ ノルバスク
- クラリス ↔ クラリシッド
- ランドセン ↔ リボトリール
- ロラメット ↔ エバミール
- シングレア ↔ キプレス
実習では一般名処方を見る機会も増えるため、 「商品名→一般名」 「一般名→商品名」 の両方向で覚えておくと役立つ場面があるかもしれません。
| 成分名 | 商品名① | 商品名② | 主な薬効分類 |
|---|---|---|---|
| イルベサルタン | アバプロ | イルベタン | ARB |
| アムロジピン | アムロジン | ノルバスク | Ca拮抗薬 |
| クラリスロマイシン | クラリス | クラリシッド | マクロライド系抗菌薬 |
| シタグリプチン | ジャヌビア | グラクティブ | DPP-4阻害薬 |
| クロナゼパム | ランドセン | リボトリール | ベンゾジアゼピン系薬 |
| トピロキソスタット | ウリアデック | トピロリック | 尿酸生成抑制薬 |
| ロルメタゼパム | ロラメット | エバミール | ベンゾジアゼピン系睡眠薬 |
| フルニトラゼパム | ロヒプノール(販売中止) | サイレース | ベンゾジアゼピン系睡眠薬 |
| モンテルカスト | キプレス | シングレア | ロイコトリエン受容体拮抗薬 |
国家試験対策ポイント
一般名処方との関連
現在は一般名処方が増えているため、 成分名を見て薬効を判断する力が重要になるとされています。
先発品の商品名暗記も大切
実務では患者さんが商品名で認識しているケースも多く、 商品名を知っていると服薬指導で役立つ場合があります。
一般名→商品名変換のコツ
薬効ごとに整理すると覚えやすい場合があります。
- ARB系
- DPP-4阻害薬
- PPI
- Ca拮抗薬
などカテゴリごとにまとめる学生も多いようです。
実習中に便利だったアイテム
薬局実務実習では、 小さめのメモ帳やポケットに入る参考書を持っている学生をよく見かけました。
- 薬学生向け白衣
- 実務実習用メモ帳
- 一般名・商品名対応参考書
- 薬剤師国家試験対策本
- 電子辞書
- 暗記アプリ
まとめ
薬局実務実習では、 「名前が違うのに同じ成分」という場面に遭遇することがあります。
最初は混乱しやすいですが、 実習中に触れていくうちに自然と覚えていきます。
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