メトアナ配合錠（アナグリプチン+メトホルミン塩酸塩）　単剤との薬価比較は？

※更新日時：2022/11/16

メトアナ配合錠（アナグリプチン+メトホルミン塩酸塩）　単剤との薬価比較は？　安くなる？

配合錠を利用することはアドヒアランスの手段の一つとしてとても重要です。
配合錠の主成分、名称の由来、単剤の場合との薬価差に関するお話です。

【メトアナ配合錠】の主成分

【メトアナ配合錠】はアナグリプチンとメトホルミン塩酸塩を主成分とする配合錠です。

メトアナ配合錠はHDとLDの2規格

HDはLDよりもメトホルミン塩酸塩の量が2倍となっています。

他の配合錠と同様に
”本剤を2型糖尿病治療の第一選択薬として用いないこと”
と効能又は効果に関連する注意が記載されています
＜出典＞：株式会社三和化学研究所, 「 メトアナ配合錠ＬＤ／メトアナ配合錠ＨＤ 　添付文書　効能又は効果に関連する注意 」

【メトアナ配合錠】の名前の由来

メトホルミン（Metformin）とアナグリプチン（Anagliptin）からからメトアナ（METOANA）という商品名になったようです。
＜出典＞：株式会社三和化学研究所, 「 メトアナ配合錠ＬＤ／メトアナ配合錠ＨＤ 　インタビューフォーム　II．名称に関する項目 」

DPP-4 阻害剤とメトホルミンの合剤には他にも【エクメット配合錠】、【イニシンク配合錠】などの製剤があります。

【メトアナ配合錠】の薬価比較

2022/11/16時点での薬価差は以下の通りです。

商品名	薬価	薬価差	先発・後発
メトアナ配合錠ＨＤ	48.50	-9.00	先発品
スイニー錠１００ｍｇ + メトグルコ錠５００ｍｇ	57.50
メトアナ配合錠ＬＤ	48.60	-7.40	先発品
スイニー錠１００ｍｇ + メトグルコ錠２５０ｍｇ	56.00

配合錠の方が服用が１錠で済み、薬価も安くなります。

商品名	薬価	薬価差	先発・後発
メトアナ配合錠ＨＤ	48.50	-7.50	先発品
スイニー錠１００ｍｇ + メトホルミン塩酸塩錠５００ｍｇＭＴ「ＤＳＥＰ」	56.00
メトアナ配合錠ＬＤ	48.60	-7.40	先発品
スイニー錠１００ｍｇ + メトホルミン塩酸塩錠２５０ｍｇＭＴ「ＤＳＥＰ」	56.00

スイニー錠１００ｍｇはジェネリックの薬価収載品がありません。また、メトグルコ250mgとメトホルミン塩酸塩錠２５０ｍｇＭＴ「ＤＳＥＰ」の薬価は同じになっています。
配合錠の方が服用が１錠で済み、薬価が少し安くなります。

なお、メトホルミン塩酸塩錠ＭＴ「ＤＳＥＰ」はAG（オーソライズド・ジェネリック）です。


メトアナの2022/11/16時点での薬価は以下の通りです。

商品名	薬価	メーカー	先発・後発
メトアナ配合錠ＨＤ	48.50	三和化学研究所	先発品
メトアナ配合錠ＬＤ	48.60	三和化学研究所	先発品

アナグリプチン、メトホルミン塩酸塩の2022/11/16時点での薬価は以下の通りです。

商品名	薬価	先発・後発	メーカー
スイニー錠１００ｍｇ	45.90	先発品	三和化学研究所
メトグルコ錠２５０ｍｇ	10.10	先発品	住友ファーマ
メトグルコ錠５００ｍｇ	11.60	先発品	住友ファーマ
メトホルミン塩酸塩錠２５０ｍｇＭＴ「ＤＳＥＰ」	10.10	-	第一三共エスファ
メトホルミン塩酸塩錠５００ｍｇＭＴ「ＤＳＥＰ」	10.10	後発品	第一三共エスファ

【メトアナ配合錠】の比較まとめ

商品名	メトアナ配合錠ＨＤ	メトアナ配合錠ＬＤ
主成分	アナグリプチン   100 mg メトホルミン塩酸塩   500 mg	アナグリプチン 100 mg メトホルミン塩酸塩 250 mg
薬価	48.50	48.60
単剤との薬価差（先発）	-9.00	-7.40
単剤との薬価差（GE）	-7.50	-7.40

類題　薬剤師国家試験　過去問