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※各医薬品の添付文書、インタビューフォーム等を基に記事作成を行っています。
副作用発現頻度が高い薬は? 添付文書から見る発現頻度が高い薬
どんな薬にも副作用がゼロという事はありえないと思いますが、添付文書を見ていると大抵『頻度不明-5%以下』という記載を目にします。
そんな中やたらと副作用発現率が高い医薬品に出くわすことも・・・。
リリカ(プレガバリン)
電位依存性カルシウムチャネルα2δサブユニットとの結合し神経伝達物質遊離を抑制することで、神経障害性疼痛・線維筋痛症などの治療に用いるリリカ(プレガバリン)。
このリリカ(プレガバリン)の添付文書・インタビューフォームの「重大な副作用」には
”めまい(20%以上)、傾眠(20%以上)”
”めまい、傾眠、意識消失があらわれ、転倒し骨折等に至ったとの報告があるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止又は減量するなど、適切な処置を行うこと。”
と記載があります。転倒し骨折等に至ったとも・・・。
グラナテック点眼液(リパスジル)
Rhoキナーゼ阻害作用により線維柱帯-シュレム管を介する主流出路からの房水流出促進し、緑内障、高眼圧症などの治療に用いるグラナテック(リパスジル)。
このグラナテック(リパスジル)添付文書・インタビューフォームの「副作用」には
”本剤の臨床試験(合計662例)中、結膜充血の副作用は457例(69.0%)に認められ、多くが点眼ごと に発現と消失を繰り返すものだった。また、重症度はいずれも軽度又は中等度、すべて回復又は軽快した。”
と記載があります。
69%とかなりの高確率だが、一時的なものでほぼ時間とともに軽快するようだ。
プロトピック軟膏0.1%(タクロリムス)
サイトカインの産生を強く抑制することで、アトピー性皮膚炎の治療に用いるプロトピック(タクロリムス)。
このプロトピック(タクロリムス)の添付文書・インタビューフォームの「副作用」には
”承認時までの臨床試験では、成人1,230例中819例(66.6%)に臨床検査値異常を含む副作用が認められた。主な副作用は熱感(灼熱感、ほてり感等)545例(44.3%)、疼痛(ヒリヒリ感、しみる等)290例(23.6%)”
と記載があります。
熱感は44.3%とかなり高い数値になっています。
上記のように添付文書・インタビューフォームをぼーっと眺めている突飛な副作用発現頻度に出会うこともあるでしょう。
副作用発現頻度を日頃から目にすることで、服薬指導に役立つ機会も来るのではないだろうか。