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【薬局実務実習小ネタ】名前がかっこいい「カリフォルニア・ロケット」とは?|ミルタザピン+SSRI・SNRI併用療法を薬学生向けに解説
実務実習中や精神科領域の勉強をしていると、
「カリフォルニア・ロケット」という印象的な名前を耳にすることがあります。
ロケットのような名称ですが、実際には抗うつ薬の併用療法を指す通称とされています。
今回は、
・カリフォルニア・ロケットとは?
・どんな薬剤の組み合わせ?
・なぜそのような名前が付いた?
・注意すべき副作用
について薬学生向けに整理します。
カリフォルニア・ロケットとは?
カリフォルニア・ロケットとは、一般的に ミルタザピン(NaSSA)とSSRIまたはSNRIを併用する治療戦略の通称とされています。
代表例として以下のような組み合わせが知られています。
- ミルタザピン(
リフレックス® ・レメロン® )+SSRI/SNRI - 難治性うつ病などで検討される場合がある併用療法
この考え方は、精神薬理学者 Steven M. Stahl(スティーブン・M・ストール) の著作・概念整理の中で紹介されている文脈が知られています。
なぜ「カリフォルニア・ロケット」と呼ばれるの?
- アメリカ西海岸(カリフォルニア)に由来する通称とされる
- 複数の神経伝達系を強力に増強するイメージから「ロケット」と表現されたと考えられている
- 正式な医学用語ではなく、あくまで俗称・ニックネームの一種
そのため、学術論文や添付文書で使われる用語ではなく、臨床現場や学習文脈で登場する“覚えやすい呼び名”と理解されることが多いです。
代表的な組み合わせ
| NaSSA | SSRI・SNRI |
|---|---|
| ミルタザピン(リフレックス®・レメロン®) | |
| ミルタザピン | |
| ミルタザピン |
※実際の処方は患者の症状・既往歴・併用薬などを踏まえて個別に判断されるとされています。
薬学生が実習で見たら注目したいポイント
- 単剤治療で反応が不十分な場合に併用が検討される場合がある
- 単なるポリファーマシーとは異なり、治療戦略として意図された併用である可能性
- 処方意図(なぜ増量ではなく併用なのか)を考えることが重要
注意したい副作用:セロトニン症候群
複数のセロトニン作動性薬剤の併用により、セロトニン濃度が過剰になることで発症すると考えられています。
自律神経系症状
- 発汗
- 高血圧
- 頻脈
- 下痢
- 吐き気
- 発熱
神経・筋症状
- 振戦
- ミオクローヌス
- 筋硬直
- 反射亢進
中枢神経症状
- 興奮
- 錯乱
- 頭痛
- 意識障害
- 昏睡
重症化する場合もあるため、添付文書や各種ガイドラインに基づいた慎重な観察が必要とされています。
実習中に役立ったおすすめ本
- 薬がみえる
- 病気がみえる
- ポケット医薬品集
- 実務実習対策本
- 服薬指導ハンドブック
実務実習での豆知識
「カリフォルニア・ロケット」は正式な医学用語ではなく、精神科領域で使われる俗称の一つです。
まとめ
- カリフォルニア・ロケットはミルタザピン+SSRI/SNRI併用療法の通称
- Steven M. Stahlの精神薬理学的概念の文脈で知られる
- 難治性うつ病で検討される場合がある
- セロトニン症候群など副作用リスクに注意が必要
- 正式名称ではないが学習上は重要なキーワード
参考文献・出典
- Stahl SM. Essential Psychopharmacology: Neuroscientific Basis and Practical Applications.
- 日本うつ病学会 気分障害の治療ガイドライン
- PMDA 医薬品医療機器総合機構
- 各製剤添付文書(リフレックス・レメロン・サインバルタ・イフェクサーSR・レクサプロ)
- 厚生労働省 医薬品関連情報

