※当サイトのコンテンツや情報において、可能な限り正確な情報を掲載するよう努めています。しかし、誤情報が入り込んだり、情報が古くなったりすることもあります。掲載情報は記事作成時点での情報です。最新情報は各自でご確認ください。
※各医薬品の添付文書、インタビューフォーム等を基に記事作成を行っています。
当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
食前?食後?空腹時? 服用時点に指示のある医薬品【ごろねずみのDI室】
はじめに
今回は添付文書に服用時点の指示がある医薬品についてのお話となります。
添付文書に『食前』の服用時点指示がある医薬品一覧
『 アコファイド錠100mg ( アコチアミド塩酸塩水和物錠 ) 』 は「 食前 」服用
理由: " 本剤の効能・効果は、FD における食後膨満感、上腹部膨満感、早期満腹感であり、「食後」の症状改善を目的としていることから、「食前」に服用することが妥当と考えた。 "
食事の影響 :" 健康成人男性に本剤 1 回 1 錠(アコチアミド塩酸塩水和物として 100mg)を空腹時、食前又は食後に経口投与したとき、Cmax は食前投与で最も高く、空腹時投与に比べ 62.7%上昇した。また、食後投与の Cmax は食前投与の 59.6%であった。AUClast は、食後投与で最も低く、空腹時及び食前投与に比べそれぞれ 76.8%及び80.0%に減少した。 "
出典:「 アコファイド錠100mg IF 」
『 エラスチーム錠1800 ( エラスターゼES ) 』 は「 食前 」服用
理由: " 腸溶錠であり、食後服用では胃の幽門が開くまで胃中に滞留するので、吸収までの時間が遅れる。腸管への移行を速やかにするため食前投与が望ましい。 "
食事の影響 :" 記載なし "
出典:「 エラスチーム錠1800 IF 」
『 キネダック錠50mg ( エパルレスタット ) 』 は「 食前 」服用
理由: " 健康成人に本剤 50mg を食前(30 分)、食後(30 分)単回経口投与した場合の血漿中薬物濃度の比較と、血糖値が高いときに阻害作用が強く発揮されるという本剤の薬理作用上の特性より、本剤は食前投与が望ましいと考えられた。 "
食事の影響 :" 健康成人 10 例に 50mg を食前 30 分に単回経口投与すると、血漿中濃度は 1 時間後に最高に達し、その濃度は 3.9μg/mL である。血漿中半減期は 1.8 時間で、血漿中濃度は 4 時間後に 0.37μg/mL となる。また、食後 30 分に単回経口投与すると、食前投与に比べ、食後投与では最高血漿中濃度到達時間(Tmax)の遅延、最高血漿中濃度(C max)の約 30%低下、薬物血漿中濃度推移曲線下面積(AUC)の低下が認められる。 "
出典:「 キネダック錠50mg IF 」
『 グーフィス錠5mg ( エロビキシバット ) 』 は「 食前 」服用
理由: " 本剤の作用機序は回腸末端部における胆汁酸の再吸収阻害であり、効率の良い効果発現のためには、食事等の刺激により胆汁酸が十二指腸に放出される以前に投与されていることが望ましい。 "
食事の影響 :" 日本人慢性便秘患者60名を対象に、クロスオーバー法で、本剤単回経口投与後の食事摂取の有無による薬物動態への影響を評価した。食前投与時のC max 及びAUC 0-∞ は、食事非摂取時の約20~30%であった。 "
出典:「 グーフィス錠5mg IF 」
『 プリンペラン ( メトクロプラミド ) 』 は「 食前 」服用
理由: " プリンペランは、胃運動の低下した状態に対して胃・十二指腸運動を亢進し、胃内容物の排出を促進する作用があります。食後の胃内容物が長く胃内にとどまらないようにするため、プリンペランは食前に投与をお願いします。 "
食事の影響 :" 記載なし "
出典:「 プリンペラン 公式サイトよくある質問 」