※当サイトのコンテンツや情報において、可能な限り正確な情報を掲載するよう努めています。しかし、誤情報が入り込んだり、情報が古くなったりすることもあります。掲載情報は記事作成時点での情報です。最新情報は各自でご確認ください。
※各医薬品の添付文書、インタビューフォーム等を基に記事作成を行っています。
※更新日時:2020/11/23
市販のボルタレンテープと医療用のボルタレンテープに違いはあるのか?
先日、久光製薬の『フェイタスZαジクサス』についての記事を作成しましたが、同じジクロフェナクナトリウム含有の『ボルタレンテープEX』も良くCMで目にします。
記事:フェイタスZαジクサスのジクロフェナク量は多いのか? ナボールテープの市販薬?
ボルタレンテープは医療用医薬品でも同じ名前のボルタレンテープがあるので、今回はこちらの両製剤の違いを確認。
『ボルタレンテープEX』の主成分は『ジクロフェナクナトリウム』
ボルタレンテープEXの主成分には非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)の「ジクロフェナクナトリウム」が含まれている。
では同じ名を持つ医療用医薬品の「ボルタレンテープ」との違いはどうなっているのか?
製剤にプリントされている人のマークを見れば違いは明らかだ!?
医療用医薬品の『ボルタレンテープ』では「イテテッ」といった感じだが・・・。
それに対して市販の『ボルタレンテープEX』は「いやっほー」と言わんばかりに万歳をしている。
これは市販の『ボルタレンテープEX』の方が効果があるという自信の表れに違いない!?
くだらない冗談はさておき、含有量を確認に行きます。
ボルタレンテープEX :ジクロフェナクナトリウム 1g(膏体100g中) (1枚7×10cm2)
ボルタレンテープ15mg :ジクロフェナクナトリウム 15mg(膏体1.5g/70cm2 中)
出典:グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン「ボルタレンテープEX 添付文書」、ノバルティス ファーマ株式会社「ボルタレンテープ15mg 添付文書」
久光製薬の『フェイタスZαジクサス』と違って「ジクロフェナクナトリウム」の濃度は市販・医療用医薬品の『ボルタレンテープ』は同濃度の配合となっているようだ。
【ボルタレンテープEX】は第2類医薬品の為、ドラッグストアやインターネットでも購入が可能である。
添加物の違いは?
添加物を確認してみると全く同じ記載でした。
それもそのはず両製剤とも製造販売元が「同仁医薬化工株式会社」という同じ会社なのだから。
以上のことから、『ボルタレンテープEX』は『ボルタレンテープ15mg』の市販バージョンと考えて良いのではないだろうか。
-
『ボルタレンテープ15mg』 添加物
- 脂環族飽和炭化水素樹脂
- スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体
- 流動パラフィン
- ポリイソブチレン
- N‐メチル‐2‐ピロリドン
- ジブチルヒドロキシトルエン
- l‐メントール
- その他2成分 出典:ノバルティス ファーマ株式会社「ボルタレンテープ15mg 添付文書」
-
『ボルタレンEXテープ』 添加物
- 脂環族飽和炭化水素樹脂
- スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体
- 流動パラフィン
- ポリイソブチレン
- N‐メチル‐2‐ピロリドン
- ジブチルヒドロキシトルエン
- l‐メントール
- その他2成分 出典:グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン「ボルタレンテープEX 添付文書」
ボルタレンACαテープとは?
市販のボルタレンテープのブランドサイトを見ていると「ボルタレンACαテープ」という製剤を見つけた。「ACαテープ」とは何なのか?
どうやら「l-メントール」を配合しないことで臭い、刺激感を軽減した製剤のようだ。