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『ボーコレン』ってなんの漢方薬?
国家試験対策のゴロ作りに疲れたため箸休め記事。(小林製薬シリーズ①)
市販薬の中でも主成分が漢方薬のものが多く販売されている。
CMで良く目にする『ボーコレン』というお薬。
主成分は何の漢方薬なのか?
ズバリ答えは『五淋散』
小林製薬はいつもユニークな商品名をつけている。
ではなぜ『ボーコレン』なのか?
『ボーコ』は恐らく「膀胱」であろう。
『レン』は何なのだろう?
効能・効果が残尿感や頻尿となっているから、「漏れん(漏れない)」とかその辺だろうか。
あるいは単純に『膀胱炎』 → 『ボウコウエン』 → 『ボーコウエン』 → 『ボーコレン』だろうか?
真実は小林製薬のみぞ知る。
そもそも『五淋散』がなぜ『ボーコレン』の主成分なのか。
構成生薬を確認してみると以下の11種類であった。
- 黄芩(オウゴン)
- 茯苓(ブクリョウ)
- 沢瀉(タクシャ)
- 車前子シャゼンシ)
- 芍薬(シャクヤク)
- 甘草(カンゾウ)
- 地黄(ジオウ)
- 当帰(トウキ)
- 木通(モクツウ)
- 山梔子(サンシシ)
- 滑石(カッセキ)
黄芩、山梔子、沢瀉、車前子、滑石、木通などの清熱薬と茯苓、沢瀉、木通、滑石などの利水薬を併せ持った薬で頻尿や残尿感(膀胱に関連する疾患)治療に用いられるものと考えられる。
『ボーコレン』と医療用の『五淋散』には違いはあるか?
『ツムラ五淋散エキス顆粒』は7.5g中に以下の含有量。
日局ブクリョウ 6.0g
日局オウゴン 3.0g
日局カッセキ 3.0g
日局カンゾウ 3.0g
日局ジオウ 3.0g
日局シャゼンシ 3.0g
日局タクシャ 3.0g
日局トウキ 3.0g
日局モクツウ 3.0g
日局サンシシ 2.0g
日局シャクヤク 2.0g
小林製薬の『ボーコレン』は12錠中に以下の含有量。
ブクリョウ 3.0g
トウキ 1.5g
オウゴン 1.5g
カンゾウ 1.5g
ジオウ 1.5g
タクシャ 1.5g
モクツウ 1.5g
カッセキ 1.5g
シャゼンシ 1.5g
シャクヤク 1.0g
サンシシ 1.0g
どのお薬においても市販薬は含有量が少なくなっているが、市販薬の『ボーコレン』の方がツムラの『五淋散』よりも生薬含有量はほぼ半分と少なくなっている。
ツムラのエキス顆粒とは異なり『ボーコレン』は錠剤なので、粉薬が苦手な人にとっては飲みやすそうだが、1回4錠はやや辛いかも…
一応使い道の無いゴロも…
ゴリラさんの膀胱はゴム
- ゴリラさん → 五淋散
- 膀胱 → ボーコレン
- ゴム → ツムラ56番