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※更新日時:2020/12/12
遂にタリオンの市販薬が発売。 市販の『タリオンAR』と医療用医薬品の『タリオン』違いは?
厚生労働省の要指導医薬品一覧にだいぶ前から掲載されているタリオンの市販薬『タリオン(R)AR』が遂に発売したようです。
このままずっと発売しないのだろうか等と思っていましたが・・・。厚生労働省のページには「タリオンR」と記載もありましたがあれはどこにいったのでしょうか・・・。
記事:主な要指導医薬品一覧
そんなこんなで今回発売された『タリオンAR』と医療用医薬品の『タリオン』に違いはあるのか確認します。
『タリオンAR』の主成分は「ベポタスチンベシル酸塩」
『タリオンAR』の主成分には第2世代抗ヒスタミン薬の「ベポタスチンベシル酸塩」が含まれている。
医療用医薬品の『タリオン錠』のスイッチOTCですね。要指導医薬品なので薬剤師が対面で情報提供や指導などをすることが義務付けられているのでインターネット販売はできません。
では同じ名を持つ医療用医薬品の「タリオン錠」との違いはどうなっているのか?
タリオンAR :ベポタスチンベシル酸塩 20mg(2錠中) (1枚7×10cm2)
タリオン錠10mg :ベポタスチンベシル酸塩 10mg(1錠中)
出典:田辺三菱製薬株式会社「タリオンAR 添付文書」、田辺三菱製薬株式会社「タリオン錠10mg 添付文書」
『タリオンAR』と『タリオン錠10mg』が同成分、同濃度となっているようです。
添加物の違いは?
どちらも製造販売元が「田辺三菱製薬株式会社」という同じ会社なので添加物はほぼ同じ記載でした。
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『タリオン錠10mg』 添加物
- ステアリン酸マグネシウム
- セルロース
- タルク
- ヒプロメロース
- マクロゴール6000
- D-マンニトール 出典:田辺三菱製薬株式会社「タリオン錠10mg 添付文書」
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『タリオンAR』 添加物
- ステアリン酸Mg
- セルロース
- タルク
- ヒプロメロース
- マクロゴール
- D-マンニトール 出典:田辺三菱製薬株式会社「タリオンAR 添付文書」
『タリオンAR』は「アレルギー専用鼻炎薬」
市販の『タリオンAR』は「アレルギー専用鼻炎薬」と記載があるように鼻炎用内服薬に分類されています。
医療用医薬品の『タリオン錠』は抗ヒスタミン作用を持つのでアレルギー性の皮膚疾患で使用されることがあります。
しかし、クラリチンEXの時と同じように医療用医薬品とは異なり、市販薬の『タリオンAR』では鼻炎症状のみ使用に限られているようです。
『タリオンAR』の値段は?
田辺三菱製薬株式会社の『タリオンAR』のブランドサイトでは
"メーカー希望小売価格
10錠 1,280円(税抜)
30錠 2,400円(税抜)"
と記載があります。
2020年12月時点では『タリオン錠10mg』の薬価は37.8/錠となっています。
薬価から単純計算すると
10錠で378
30錠で1134
病院へ行き受診して薬局で薬を貰う手間と値段を考えると市販の『タリオンAR』はなかなかお得に感じます。
類題 薬剤師国家試験 過去問
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A: × ベポタスチンベシル酸塩は、主にヒスタミンH1受容体拮抗作用を示す。
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