この記事では、レザルタス配合錠そのものの薬価だけではなく、 オルメサルタンとアゼルニジピンを単剤で使用した場合の薬価、両成分をジェネリックにした場合の薬価 と比較します。
配合錠の薬価を見るときに気になるのが、 「それぞれの成分を単剤で使った場合と比べるとどうなのか?」 という点です。
そこで今回は、レザルタス配合錠LD・HDについて、 ①レザルタス配合錠、②先発単剤の合計、③後発単剤の合計、④レザルタス配合錠の後発品 という4つの視点から薬価を比較します。
レザルタス配合錠とは?
レザルタス配合錠は、 オルメサルタン メドキソミルと アゼルニジピンを配合した高血圧症治療薬です。
オルメサルタン メドキソミルはARB、アゼルニジピンはCa拮抗薬に分類されます。 PMDAの添付文書では、レザルタスはオルメサルタン メドキソミルとアゼルニジピンを併用している場合などに切り替えを検討する配合剤とされています。
| 製品 | 1錠中の成分 |
|---|---|
| レザルタス配合錠LD | オルメサルタン メドキソミル10mg +アゼルニジピン8mg |
| レザルタス配合錠HD | オルメサルタン メドキソミル20mg +アゼルニジピン16mg |
※成分・含量はPMDAの医療用医薬品情報に基づいています。
レザルタス配合錠の薬価
2026年の今回使用した薬価データでは、レザルタス配合錠の薬価は以下のとおりです。
| 製品 | 規格 | 薬価 |
|---|---|---|
| レザルタス配合錠LD | 1錠 | 19.70円 |
| レザルタス配合錠HD | 1錠 | 36.70円 |
厚生労働省の薬価基準でも、レザルタス配合錠LDは19.70円、HDは36.70円と掲載されています。
4つの薬価を比較
ここからがこの記事のポイントです。
レザルタス配合錠について、 配合錠そのものと、 配合成分を単剤で使った場合を比較してみます。
レザルタス配合錠LD
| 比較項目 | 薬価 | レザルタスLDとの差 |
|---|---|---|
| ① レザルタス配合錠LD | 19.70円 | ― |
| ② 先発単剤を合算 | 24.40円 | 4.70円高い |
| ③ 後発単剤を合算 | 21.60円 | 1.90円高い |
| ④ レザルタス配合錠の後発品 | なし | ― |
LDでは、レザルタス配合錠19.70円に対して、 先発単剤を合わせると24.40円となり、 配合錠のほうが4.70円低い計算になります。
各成分の後発品を合わせた場合は21.60円となるため、 こちらと比べてもレザルタス配合錠のほうが1.90円低い計算です。
レザルタス配合錠HD
| 比較項目 | 薬価 | レザルタスHDとの差 |
|---|---|---|
| ① レザルタス配合錠HD | 36.70円 | ― |
| ② 先発単剤を合算 | 45.70円 | 9.00円高い |
| ③ 後発単剤を合算 | 26.50円 | 10.20円安い |
| ④ レザルタス配合錠の後発品 | なし | ― |
HDでは、先発単剤を合わせると45.70円となり、 レザルタス配合錠36.70円より9.00円高い計算です。
一方、各成分の後発品を合わせた場合は26.50円となるため、 後発単剤を組み合わせたほうがレザルタスHDより10.20円低い計算になります。
単剤の薬価はどう計算した?
LD:オルメサルタン10mg+アゼルニジピン8mg
| 成分 | 先発品 | 薬価 | 後発品 | 薬価 |
|---|---|---|---|---|
| オルメサルタン メドキソミル10mg | オルメテックOD錠10mg | 13.60円 | オルメサルタンメドキソミル10mg口腔内崩壊錠 | 10.80円 |
| アゼルニジピン8mg | カルブロック錠8mg | 10.80円 | アゼルニジピン8mg錠 | 10.80円 |
| 合計 | 24.40円 | 合計 | 21.60円 | |
HD:オルメサルタン20mg+アゼルニジピン16mg
| 成分 | 先発品 | 薬価 | 後発品 | 薬価 |
|---|---|---|---|---|
| オルメサルタン メドキソミル20mg | オルメテックOD錠20mg | 23.90円 | オルメサルタン錠20mg「ケミファ」 | 14.60円 |
| アゼルニジピン16mg | カルブロック錠16mg | 21.80円 | アゼルニジピン錠16mg「TCK」 | 11.90円 |
| 合計 | 45.70円 | 合計 | 26.50円 | |
レザルタス配合錠のジェネリックはある?
今回確認した薬価データおよび医薬品情報では、 オルメサルタン メドキソミル・アゼルニジピン配合剤の後発品は確認できませんでした。
データインデックスでも、レザルタス配合錠LD・HDはいずれも 「先発品(後発品なし)」とされています。
レザルタス配合錠そのものの後発品がないため、 「レザルタスのジェネリックはいくら?」という比較は現時点ではできません。
レザルタスは単剤を合わせるより安い?
今回の薬価で比較すると、LDとHDで少し違った結果になります。
| 規格 | レザルタス | 先発単剤合算 | 後発単剤合算 |
|---|---|---|---|
| LD | 19.70円 | 24.40円 | 21.60円 |
| HD | 36.70円 | 45.70円 | 26.50円 |
LDでは、レザルタス配合錠が先発単剤合算・後発単剤合算のどちらよりも低い薬価となっています。
一方、HDでは、レザルタス配合錠は先発単剤合算より低いものの、後発単剤合算より高い結果です。
つまり、「配合剤だから必ず単剤より安い」「ジェネリック単剤だから必ず配合剤より安い」と一律には言えません。 規格ごとに実際の薬価を計算して比較することが重要です。
薬学生が押さえておきたいポイント
レザルタス配合錠は、 ARBのオルメサルタン メドキソミルと Ca拮抗薬のアゼルニジピンを組み合わせた配合剤です。
LDはオルメサルタン メドキソミル10mg+アゼルニジピン8mg、 HDは20mg+16mgです。
レザルタス=「ARB+Ca拮抗薬」の配合剤。
オルメサルタン メドキソミル → ARB
アゼルニジピン → Ca拮抗薬
レザルタス配合錠の用法・用量
添付文書では、通常、成人には1日1回1錠を朝食後に経口投与します。 LDはオルメサルタン メドキソミル10mg/アゼルニジピン8mg、 HDは20mg/16mgに相当します。
また、本剤は高血圧治療の第一選択薬として用いないこととされています。
※実際の処方・調剤では、必ず最新の添付文書・電子添文を確認してください。
レザルタス配合錠の薬価比較まとめ
- レザルタス配合錠LD:19.70円
- レザルタス配合錠HD:36.70円
- LDの先発単剤合算:24.40円
- LDの後発単剤合算:21.60円
- HDの先発単剤合算:45.70円
- HDの後発単剤合算:26.50円
- レザルタス配合錠の後発品:現時点では確認できず
レザルタス配合錠の薬価を単剤と比較すると、 LDでは配合錠の薬価が先発単剤・後発単剤の合算より低く、HDでは先発単剤合算より低い一方、後発単剤合算より高い という結果になりました。
このように、配合剤の薬価は「先発品かジェネリックか」だけを見るのではなく、 配合成分を単剤で使用した場合の薬価まで計算してみると、製剤ごとの価格の違いが見えやすくなります。
薬価計算チェック
| 計算 | 結果 |
|---|---|
| LD:先発単剤 | 13.60+10.80=24.40円 |
| LD:後発単剤 | 10.80+10.80=21.60円 |
| LD:先発単剤-レザルタス | 24.40-19.70=4.70円 |
| LD:後発単剤-レザルタス | 21.60-19.70=1.90円 |
| HD:先発単剤 | 23.90+21.80=45.70円 |
| HD:後発単剤 | 14.60+11.90=26.50円 |
| HD:先発単剤-レザルタス | 45.70-36.70=9.00円 |
| HD:レザルタス-後発単剤 | 36.70-26.50=10.20円 |
出典
- 厚生労働省「使用薬剤の薬価(薬価基準)」
- PMDA「レザルタス配合錠LD/HD」医療用医薬品情報
- PMDA「レザルタス配合錠LD/HD」電子添文
※薬価は今回使用した2026年の厚生労働省薬価データを基準としています。薬価改定等により変更される場合があります。