アテディオ配合錠の薬価比較|単剤・ジェネリックとの薬価差は?

2023/01/25

配合剤

アテディオ配合錠の薬価比較|単剤・ジェネリックとの薬価差は?

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医薬品の薬価、添付文書、販売状況などは変更される場合があります。実際の使用・処方・調剤等にあたっては、厚生労働省、PMDA、添付文書などの最新情報をご確認ください。

アテディオ配合錠の薬価比較|単剤・ジェネリックとの薬価差は?

更新:2026年10月

アテディオ配合錠は、バルサルタンとシルニジピンを組み合わせた高血圧症の配合剤です。

この記事では、アテディオ配合錠の薬価だけを見るのではなく、 「バルサルタンとシルニジピンを単剤で使用した場合」と比較し、 先発単剤・後発単剤・後発配合剤まで含めて薬価を整理します。

配合錠は薬価だけでなく、服用する錠数を減らせることによる服薬の簡便化も考える必要があります。 そのため、薬価が安い・高いだけで配合錠と単剤のどちらが優れているとは判断できません。

※この記事の薬価は、厚生労働省の薬価データをもとに確認したものです。薬価改定などにより変更される場合があります。

アテディオ配合錠の主成分

アテディオ配合錠の一般名はバルサルタン・シルニジピン配合剤です。

1錠中に、

  • バルサルタン:80mg
  • シルニジピン:10mg

を含有します。

バルサルタンはアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)、シルニジピンはカルシウム拮抗薬に分類されます。 異なる作用機序を持つ2成分を1錠にまとめた配合剤です。

ポイント
アテディオ配合錠は「バルサルタン80mg+シルニジピン10mg」を1錠で服用できる点が、単剤を組み合わせる場合との大きな違いです。

アテディオ配合錠の薬価

商品名 成分 薬価 区分
アテディオ配合錠 バルサルタン80mg
+シルニジピン10mg
29.30円/錠 先発品

現在のデータでは、アテディオ配合錠の薬価は29.30円/錠です。

アテディオ配合錠を単剤で使用すると薬価はいくら?

ここからが、この記事で確認したい薬価比較です。

アテディオ配合錠と同じ成分・含量を単剤で組み合わせると、

  • バルサルタン80mg
  • シルニジピン10mg

をそれぞれ1錠ずつ使用することになります。

① 先発品の単剤を組み合わせた場合

先発品では、

  • ディオバン錠80mg:18.30円
  • アテレック錠10:18.30円

となっています。

薬剤 薬価
ディオバン錠80mg
(バルサルタン)
18.30円
アテレック錠10
(シルニジピン)
18.30円
合計 36.60円

アテディオ配合錠は29.30円なので、先発単剤2剤の合計36.60円と比較すると、 アテディオ配合錠のほうが7.30円安い計算になります。

② 後発品の単剤を組み合わせた場合

後発品では、今回確認したデータにおいて、

  • バルサルタン錠80mg:12.20円
  • シルニジピン錠10mg:12.20円

でした。

薬剤 薬価
バルサルタン錠80mg
後発品
12.20円
シルニジピン錠10mg
後発品
12.20円
合計 24.40円

後発単剤2剤の合計は24.40円となり、 アテディオ配合錠29.30円より4.90円安い計算です。

アテディオ配合錠と単剤の薬価を比較

ここまでの結果を、4つの視点で整理します。

比較 薬価 アテディオとの差
① アテディオ配合錠 29.30円 ―
② 先発単剤
ディオバン80mg+アテレック10
36.60円 7.30円高い
③ 後発単剤
バルサルタン80mg+シルニジピン10mg
24.40円 4.90円安い
④ 後発配合剤 今回のデータでは確認できず ―
薬価だけを見ると?
アテディオ配合錠は、先発単剤2剤の合計より7.30円安く、後発単剤2剤の合計より4.90円高い結果でした。

つまり、

  • 先発単剤との比較では、アテディオ配合錠のほうが安い
  • 後発単剤との比較では、後発単剤のほうが安い

という結果です。

アテディオ配合錠の後発配合剤はある?

アテディオ配合錠と同じバルサルタン+シルニジピンの組み合わせについて、今回使用した厚生労働省の薬価データでは、後発の配合剤を確認できませんでした。

そのため、今回の比較では「後発配合剤」の薬価を掲載していません。

今後、後発配合剤が薬価収載されれば、この比較結果も変わる可能性があります。

配合錠は薬価だけで判断しないことも重要

今回の比較では、後発単剤2剤の合計24.40円が、アテディオ配合錠29.30円より4.90円安くなりました。

ただし、薬価が安いことだけを理由に、単剤のほうが必ずしも適しているとはいえません。

アテディオ配合錠なら、バルサルタンとシルニジピンを1錠にまとめて服用できるため、単剤2剤を服用する場合と比較して、服用する錠数を減らせます。

服用する錠数が減ることは、服薬の簡便化につながる可能性があります。 特に複数の薬剤を服用している患者では、服用する薬剤数を整理することが服薬継続を考えるうえで重要になる場合があります。

したがって、配合錠と単剤の比較では、 「どちらが安いか」だけではなく、「何錠服用するのか」「服薬を継続しやすいか」という点も含めて考える必要があります。

薬剤師国家試験で押さえておきたいポイント

アテディオ配合錠については、薬価だけでなく、配合されている薬物の分類も整理しておくとよいでしょう。

成分 薬効分類 主な作用
バルサルタン ARB AT1受容体を遮断
シルニジピン Ca拮抗薬 血管を拡張

異なる作用機序を持つ降圧薬を組み合わせた配合剤であることがポイントです。

国試対策ポイント
「バルサルタン=ARB」「シルニジピン=Ca拮抗薬」という組み合わせを整理しておきましょう。

アテディオ配合錠の薬価比較まとめ

今回の薬価比較をまとめると、以下のようになります。

パターン 薬価
アテディオ配合錠 29.30円
先発単剤
バルサルタン80mg+シルニジピン10mg
36.60円
後発単剤
バルサルタン80mg+シルニジピン10mg
24.40円
後発配合剤 今回のデータでは確認できず
  • アテディオ配合錠は29.30円/錠
  • 先発単剤2剤の合計は36.60円
  • 後発単剤2剤の合計は24.40円
  • 先発単剤と比べるとアテディオ配合錠は7.30円安い
  • 後発単剤と比べるとアテディオ配合錠は4.90円高い
  • 今回のデータでは同成分の後発配合剤は確認できない

アテディオ配合錠は、薬価だけを見ると「先発単剤より安く、後発単剤より高い」という位置づけになります。

一方で、配合錠には2成分を1錠にまとめられるという特徴があります。 薬価比較を行う際には、価格だけでなく、服用する錠数や服薬の簡便化といった面もあわせて考えることが重要です。

参考・出典
・PMDA 医療用医薬品情報「アテディオ配合錠」
・PMDA 患者向医薬品ガイド「アテディオ配合錠」
・厚生労働省 薬価基準収載医薬品データ

※薬価は薬価基準改定等により変更されることがあります。本記事の薬価比較は、掲載時点で確認したデータに基づくものです。また、単剤との比較では有効成分・含量を基準としており、剤形等が完全に同一とは限りません。