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※各医薬品の添付文書、インタビューフォーム等を基に記事作成を行っています。
※更新日時:2020/10/16
市販の要指導医薬品『フルナーゼ点鼻』に違いはあるのか?
薬学生の皆さんは実務実習で大半の人は『フルナーゼ点鼻液』を目にする機会があると思います。
そんなフルナーゼですが、要指導医薬品として市販でも販売が行われている。
今回はこの同じ『フルナーゼ』の名を持つ2つの医薬品についてです。
『フルナーゼ点鼻薬<季節性アレルギー専用>』は「要指導医薬品」
市販薬の『フルナーゼ点鼻薬<季節性アレルギー専用>』は「要指導医薬品」に分類されている。
要指導医薬品と言えば、2020年10月時点では他にもヒアレインS等も販売されているが…。
要指導医薬品のため取り扱いのある薬局・ドラッグストアで薬剤師からの対面販売を受けなくてはいけない。
記事:主な要指導医薬品一覧
市販の『<季節性アレルギー専用>』ってなんだ?
市販のフルナーゼを見ると『<季節性アレルギー専用>』と記載されているがこれは何なのか?
添付文書の効能効果に次のような記載がありました。
"花粉による『季節性アレルギー』の次のような症状の緩和:鼻づまり、鼻水(鼻汁過多)、くしゃみ"
出典:GSKCHJ株式会社「フルナーゼ点鼻薬<季節性アレルギー専用> 添付文書」
どうやら単純に季節性アレルギーによるものしか適応を取っていないため『<季節性アレルギー専用>』が名前についているようだ。
ついでにフルナーゼ「液」と「薬」と地味に名前が違う。確かに医療用の点鼻薬は全部点鼻液という名前になっているような気がしなくもない。
主成分、添加物はほぼ同じ?
フルナーゼ点鼻薬<季節性アレルギー専用>
”結晶セルロース、カルメロースナトリウム、ブドウ糖、ポリソルベート80、濃ベンザルコニウム塩化物液50、フェニルエタノール、pH調節剤(希塩酸)”
フルナーゼ点鼻液50μg 56噴霧用
”結晶セルロース、カルメロースナトリウム、ブドウ糖、ポリソルベート80、濃ベンザルコニウム塩化物液50、フェニルエチルアルコール、pH調整剤(希塩酸)”
出典:GSKCHJ株式会社「フルナーゼ点鼻薬<季節性アレルギー専用> 添付文書」、グラクソ・スミスクライン株式会社「フルナーゼ点鼻液50μg 56噴霧用 添付文書」
やや添付文書の表記が異なるが、エチルアルコールもエタノールも同じだろう。IUPAC命名法か慣用名かということか。。。
同じ『フルナーゼ』の名が付くことから主成分も勿論同じ。
フルナーゼ:フルチカゾンプロピオン酸エステル 51mg(100mL中)
フルナーゼ点鼻液:フルチカゾンプロピオン酸エステル 0.51mg(1mL中)
どちらも主成分はステロイドの「フルチカゾンプロピオン酸エステル」で濃度も同じだ。
製造販売元もほぼ同じか?
上記のように主成分は同等成分が含まれている。では製造販売元はどうか?
『フルナーゼ点鼻薬<季節性アレルギー専用>』はグラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン株式会社。
『フルナーゼ点鼻液50μg 56噴霧用』はグラクソ・スミスクライン株式会社。
どちらもグラクソ・スミスクライングループが製造販売元だということが分かる。
医療用医薬品のグループ会社が作っていると知ると精神衛生上は安心だ。
『フルナーゼ点鼻薬<季節性アレルギー専用>』の価格は?
気になるところが『フルナーゼ点鼻薬<季節性アレルギー専用>』の価格。
メーカー小売希望価格は1580 円(税抜)